「三千院」は、延暦年間(782‐806)に 最澄 が比叡山に庵を構えたことに始まるとのこと。
寺地は、時代の流れの中で幾度か移転しており、現在の地 大原 に移ってきたのは明治維新以後なんだそうです。「三千院」と称されるようになったのもその時からだそうで、ちょっとびっくりです。
1200年の歴史を紡いできた天台宗のお寺ですね。
この 御殿門①をくぐり、拝観受付を済ませて、まずは 客殿②へ。
客殿の庭園が、池泉観賞式の 聚碧園(しゅうへきえん)③
写真の左端に見える縁側は、朱色の毛氈が敷いてある有料の抹茶席でした。
客殿の2階へ上がると、宸殿④へとつながります。
この 宸殿 は、大正15年建立と新しいそうですが、本尊「 薬師瑠璃光如来 」(伝教大師作の秘仏)がお祀りされています。
宸殿の前に広がる庭園が、池泉回遊式の 有清園(ゆうせいえん)⑤
ここで、持ち歩いていた靴を履いて庭園へ出ます。
上の写真で奥に見えるのは 往生極楽院⑥
青もみじ も 苔 も美しい。
観光客も意外と少なく、のんびり~。25℃ぐらいで、気持ちいい~。
有清園 にたたずむ小さなお地蔵さま。
「わらべ地蔵」と名づけられたこれらのお地蔵さまを彫られた 杉村 孝 さんは、今冬亡くなられましたね。
有清園の上は、あじさい苑になっています。見頃でしたね。
下の写真は、阿弥陀石仏⑫の手前、律川(りつせん)にかかる橋から撮ったものです。
この律川沿いにもお地蔵さんが苔と一体となってひっそりといらっしゃいます。
最後の一枚は、往生極楽院⑥を正面から撮影したもの。
このお堂の中には、阿弥陀三尊像が安置されていて、信者の臨終に際して阿弥陀如来さまが極楽浄土から迎えに来られた様子を表しているそうです。
中央に阿弥陀如来、向かって右に観世音菩薩、左に勢至菩薩です。
建物は重要文化財、阿弥陀三尊像は国宝に指定されていますが、全くのオープンでした。有り難いことです。
今日はここまで。三千院本編でした。
京都大原であと2つ、記事を書く予定です。(たぶん)