嵯峨三名跡の一つ 二尊院
二尊院 に 大覚寺 と 天龍寺 を加えて 嵯峨三名跡 というのだそうな。
二尊院 という寺名は、本堂に 釈迦如来立像 と 阿弥陀如来立像 をお祀りしていることに由来するとのこと。
釈迦如来様は、極楽往生を目指す人を此岸から送り(発遺の釈迦)、阿弥陀如来様は彼岸へと迎える(来迎の弥陀)んだそうです。
ここ 二尊院 が有名なのは、総門を入ってまっすぐに続く「 紅葉の馬場 」と呼ばれる参道です。モミジとサクラの木が交互に植えられた紅葉の名所なんですね。
そして背景にある山は、百人一首で有名なあの「 小倉山 」(No.⑤)です。
さあ、蕎麦を食べよう
グーグルマップで調べておいた蕎麦屋「 団五郎 」さんへ行こう。(No.⑥)
すれ違う観光客もまばらで、ウグイス や 四十雀 の鳴き声を楽しみながら、ビール、ビールと心の中で唱える。これも京都散策の楽しみなんだなあ。
私の他には一人客が2人と若い家族が1組。
蕎麦もだけど、揚げたての天ぷらが美味しかったなあ。
店主夫妻も感じのいい方だった。ご馳走様。
常寂光寺 ここも苔と青もみじが素晴らしい!
常寂光寺(No.⑦)の 山門 です。
このあたりでもウグイスが上手に鳴いていましたね。
常寂光寺 という寺名は、仏教における理想郷「 常寂光土 」が由来だそうです。
受付を済ますと、仁王門 があります。
仁王門 をくぐると、本堂 へ上がる石階段です。
その石階段の途中にある苔むした石塔。
本堂の写真は載せていませんが、伏見城客殿の移築とのこと。
本殿の前を左に折れると、こんな感じ。
妙見堂 を過ぎると、多宝塔 へ上がる石階段になります。
多宝塔 や 開山堂 などをゆっくりと見て 本堂 の裏手で一休みしました。
蛙の声を聞きながら、撮った写真を見返したり、ぼーとしたり。
暑くなくて、観光客もまばらで、時間がゆったりと流れます。
仁王門 の所へ下りてきました。
斜面の苔にやさしい陽が当たって、きれいです。
仁王門 の近くに「 定家山荘跡 」の石碑がありました。
藤原定家 は、鎌倉時代の公家で、「小倉百人一首」や「新古今和歌集」の撰者であり、日記「明月記」は国宝に指定されていますよね。
その定家の山荘「 時雨亭 」がここにあったとのこと。でも諸説あるようで、隣の二尊院にも時雨亭跡がありましたからね。
最後に 常寂光寺 のパンフレットから引用させてもらうと、
秋の紅葉、実に見事ですね! でも人も多いんでしょうね。
今回の嵯峨野散策は 13,483歩 でした。
3カ寺をゆっくりとまわったので、足もあまり疲れませんでした。
さわやかな風が吹いていて、暑さを気にすることがなかったのが良かったです。
ただ、「 あだし野念仏寺 」にまで足を伸ばしておけばよかったとちょっと後悔しています。