小さなアマチュア無線局のブログ

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1993年 DXCC カントリー・ガイド

なぜか、およそ30年前の CQのこの特集記事だけを残しています。

日に焼けて黄ばんでしまっていますけど。

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1993(平成5)年6月の時点で、日本から交信する場合の難易度 が4ランクに分類されています。

:常駐局がいない、ハム運用が許可されていないなどの理由で最難関のカントリー。全体の10%の枠に収めたとのこと。

:時おり運用があるものの伝搬的な理由などで困難。20%。

:1年間運用していればほぼ交信可能。30%。

:その気になればいつでも交信できる。40%。

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現在、340エンティティだと思いますが、当時は327カントリーのカウントですね。

それに何より、ランク分けも現在とずいぶん感じが違うなあと思うエンティティがあります。

今回はアジアを紹介したいと思います。

 

難易度 Aランク の3カントリー

A5 ブータン :当時はハムが解禁されておらず、海外局によるDXペディションだけだったようです。

VU4 アンダマン&ニコバル諸島 :インド領のリゾート地なのに、無線の運用にやたらに規制がある不思議な島と紹介されている。

4W イエメン :定常的なアクティビティがない。

 

ブータン は、最近少しオンエアーがあるらしいですが、現在も最難関の3エンティティには間違いないですね。

当時、P5北朝鮮 )がなぜ未カウントなのか分からないけど、全く聞こえない・見えない・情報もないのは、依然として変わりません。

 

中央アジア 5か国

中央アジアカザフスタンキルギスタジキスタントルクメニスタンウズベキスタンの5か国は、ずいぶん現在の様子とは違います。

この5か国、なんと Dランク!

カザフスタン は、現在もアクティブで、私も何局か交信できています。

キルギスタジキスタン は、時々FT8で見えるけど、交信成立には至っていません。

ウズベキスタン は、1局だけ交信できました。

トルクメニスタン は、確実に聞いたことも見たこともない。

カザフスタン以外、そんなに簡単なエンティティではないと思うけどなあ。

因みに国名の「スタン」は「国」を表す言葉だそうです。

 

インドシナ半島 5か国

3W ベトナム Bランク

私も何局かと交信できていますが、日本人の方か海外局による運用で、ベトナムの方とは交信できていません。

HS タイ Dランク

今、この辺りで一番アクティブですね。

XW ラオス Cランク

昔に一度、SSBでつながっていますが、海外局による運用でした。

昨秋、久し振りに18MHz・FT8で交信できました。

XU カンボジア Dランク

当時がDランクになっているのは、UNTAC(国連カンボジア暫定行政機構)で駐在した海外局の運用があったからとのこと。

昔、SSBで2回、この3月には21MHz・FT8で交信できました。

XZ ミャンマー Bランク

現在、ミャンマーは、外務省から渡航中止勧告が出ているぐらい政情不安定で、アマチュア無線の運用は望めない状況かもしれません。

私は、ミャンマーは未交信エリアです。

ラオスカンボジア もそう簡単ではないし、ミャンマー は難関ですよね。

 

ちょっと意外なDランク

コーカサス地方

 ジョージアアルメニアアゼルバイジャン

南アジア地域

 インド ・ パキスタンスリランカ

中東地域

 イスラエル ・ クゥエート ・ トルコ ・ キプロス

現在のFT8なら聞こえないことはないエンティティだけど、「その気になればいつでも交信できる」というDランクとは意外です。

特に、アゼルバイジャン、出ていますか?

 

他にも、Bランクの アフガニスタン や、Cランクの ネパール バングラディシュ などは、現在ではもう1ランク上でもいいと思うぐらい、交信が難しいエリアだと思いますね。

 

この春はなんやかやあって、ワッチする気力も時間も少なくなっていて、あまり交信できていません。

もうすぐEスポの季節となりますから、元気を出して、SSB で国内や東アジアとの交信も楽しみたいと思います。