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京都大原を歩く その3(宝泉院)

勝林院の奥に「 宝泉院 」があります。

宝泉院 は、勝林院のお坊さんが住む僧坊として平安末期より歴史を刻んできたそうです。

山門から玄関にかけて、鮮やかな新緑が出迎えてくれます。

誰も映り込まない写真が撮れるほど観光客が少なくて、おだやかな時が流れます。

もうこれだけで、来て良かったと思いました。

 

見どころ① 額縁庭園

樹齢700年を超える 五葉松 が見事な「 盤桓園 」という庭園があります。

「ばんかんえん」と読んで、「立ち去りがたい」という意味だそうです。

この「 盤桓園 」は、客殿から柱を額縁に見立てて鑑賞する 額縁庭園 の典型として名高いとされているのだとか。それが、下の写真。

下の写真の方向は竹林です。

竹林の奥に大原の里が見えます。

緋毛氈の前にぽつんとあるのは抹茶茶碗

拝観料で抹茶が振る舞われるのです。あれ、私が頂いたものです(笑)

拝観客も少なかったので、抹茶をすすりながらお菓子を頂きながら、おだやかに庭を眺めることができました。静かな京都を過ごすことができましたね。

 

見どころ② 血天井

うぅぅ、分かりにくい。

お寺さんの説明によると、

慶長五年関ヶ原合戦前、徳川の忠臣・鳥居元忠 以下数百名が豊臣の大軍と戦い伏見城中で自刃した。

その武将達の霊をなぐさめ、自刃した床板を天井にして祀り、供養としている。

この 鳥居元忠 NHK大河ドラマどうする家康 」にも登場しています。

鳥居元忠は、家康より3歳年上だとされています。

最初の頃、鳥居元忠のお父さん 鳥井忠吉 も出ていましたね。

慶長5年(1600年)、家康が会津上杉景勝の征伐に出兵する際、伏見城 鳥居元忠 に預けました。

石田三成らが家康に対して挙兵すると、伏見城関ヶ原の前哨戦の舞台となり、激戦の末、落城。鳥居元忠 は討ち死にしました。

その伏見城の床板が、この 宝泉院 をはじめとして、養源院 源光庵 などに「血天井」として今も伝えられているのです。

さて、NHK大河ドラマどうする家康」では、伏見城の戦い・鳥井元忠の最後はどう描かれるのでしょうか。

 

見どころ③ 宝楽園

この「 宝楽園 」は、平成17年3月に境内南側の低地に新しく誕生した庭です。

お寺さんの説明によると、

心の内なる広大な仏、神の世界を岩組、樹花、白砂等をもって表わし美しく宝の如く
そのままそこにある楽園の境を創作したものです。

この「 宝楽園 」は知りませんでしたが、素晴らしい庭でしたよ。

 

〔余談〕厄除けの護符

トイレ前の柱に貼ってありました。

時々、見かけるのだけど、不思議な護符だなあと思っていました。

調べてみると、天台宗のお寺さんで配られている厄除けの護符のようです。

角大師の護符 」と呼ばれているようで、この「角大師」とは「 元三大師良源 」(がんざんだいしりょうげん)のことだそうです。

良源 は、比叡山中興の祖として知られる平安時代の高僧です。

 

結びに・・・

〔その2〕で少しふれた 建礼門院 が住持をつとめた 寂光院 には行きませんでした。

バス停までもどり、三千院とは反対方向に30分ほど歩く位置なので。

今回の京都歩き、三千院エリアの各お寺でゆっくりと時間を過ごして、お土産物屋さんをのぞいたりしていたので、10,776歩しか歩いていませんでした。

大原には初めて行ったのですが、良かったです・・満足です・・