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「古代メキシコ展」の魅力と神秘

大阪の 国立国際美術館 まで「 古代メキシコ展 」を見に行ってきました。

昨年、東京国立博物館九州国立博物館で開催されていたものです。

初めて、尼崎から新福島まで JR東西線(地下鉄)を利用しました。

展示構成は

Ⅰ 古代メキシコへのいざない (オルメカ文明)
Ⅱ テオティワカン 神々の都
Ⅲ マヤ都市国家の興亡
Ⅳ アステカ テノチティトランの大神殿

 

Ⅱ テオティワカン 神々の都

テオティワカン は、海抜2300mのメキシコ中央高原にある都市遺跡です。

死者の大通りと呼ばれる巨大空間を中心に、ピラミッドや儀礼の場、官僚の施設、居住域などが整然と建ち並んでいました。太陽や月のピラミッド はまさに象徴的な存在です。スペイン侵攻以前から話されていたナワトル語で「神々の座所」を意味するテオティワカンは、当時の民族や言語も未解明な謎の多い文明ですが、美術や建築様式はその後も継承されます。

この古代メキシコ展はなんと「写真撮影OK!」なんです。

朝一番、会場前に並んだので、人も少なくてストレスなく撮影できました。

テオティワカン文明 を象徴する 三大ピラミッド「太陽」「月」「羽毛の蛇」

 

Ⅲ マヤ都市国家の興亡

マヤ は、前1200年頃から後16世紀までメソアメリカ一帯で栄えた文明であり、後1世紀頃には王朝が成立しました。

都市間の交易や交流、時には戦争を通じて大きなネットワーク社会を形成しました。王や貴族はピラミッドなどの公共建築や集団祭祀、精緻な暦などに特徴をもつ力強い世界観を有する王朝文化を発展させました。

特に王朝美術の傑作と名が高い「 赤の女王のマスク 」をはじめとする王妃の墓の出土品を本邦初公開します。

マヤ文明 でよく見られる球技の場面を描いた石彫。

球技をしているのはカラクムルとトニナの王で、両国の外交関係を示すものと考えられているそうです。(西暦727年)

マヤ文明は統一されることなく都市国家が興亡を繰り返したと言われています。
チチェン・イツァ,ティカル,カラクルム,コパン etc.

マヤの代表的な都市国家 パレンケ の黄金時代を築いた パカル王 の妃とされるのが、赤い辰砂(しんしゃ)に覆われて見つかった通称「 赤の女王 」です。

その墓の出土品がメキシコとアメリカ以外では初公開されるということで、今回の展示の目玉ですね。

 

Ⅳ アステカ テノチティトランの大神殿

アステカ は、14世紀から16世紀にメキシコ中央部に築かれた文明です。

首都テノチティトラン(現メキシコシティ)は湖上の都市であり、中央に建てられた テンプロ・マヨール と呼ばれる大神殿にはウィツィロポチトリ神とトラロク神が祀られていました。アステカも他の文明の伝統を継承し、王や貴族などを中心とする支配者層によって他の地域との儀礼や交易、戦争が行なわれました。

テンプロ・マヨール(アステカの大神殿)付近で見つかった等身大の戦士像。王直属の「鷲の軍団」を構成した高位の戦士、もしくは戦場で英雄的な死を遂げ鳥に変身した戦士の魂を表わしているといわれているそうです。

 

観覧後のお楽しみ

図録は高いので、雑誌とクリアファイルを購入。

ふと目に留まったガチャガチャを1回。

テオティワカンの鳥形土器が出てきました。

折角だから、館内のカフェ&レストランで古代メキシコにちなんだ特別メニューを食べたかったのだけど、お腹が空いてなくて・・・あきらめ。

 

隣の 大阪中之島美術館 では、印象派 クロード・モネ の「モネ 連作の情景」展をやっていました。こちらも人気のようです。

大阪にはほんとに来ないのだけど、中之島は都会ですねぇ。

結局、遅昼はとんかつ。ビール付き!

「古代メキシコ展」の観覧料は2100円と過去最高額だったけど、久々に良かったと思える展覧会でした。おすすめですね。

4月下旬になると、あべのハルカス美術館で「尾張徳川家の至宝」展、奈良国立博物館で「空海」展があるようです。楽しみです。