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播磨の酒蔵⑩ 井澤本家

井澤本家 」さんは、兵庫県 加古郡稲美町 にあった酒蔵です。

「あった」というのは、令和3年(2021)11月末で廃業 されたからです。

倭小槌 」(やまとこつち)という美味しいお酒を造られていました。

井澤本家 」さんは、明治16年(1883)創業の老舗の酒蔵でした。

創業以来、品質第一をモットーに、古くから受け継がれる伝統的な製法で誠実に酒造りを続けてこられました。

廃業の理由

5代目蔵元の井澤孝泰さんが11月中旬に亡くなられて、事業継続を断念されたからだそうです。

HPでは、2021年10月10日付けで廃業のお知らせを公開されていたとのこと。

私は、2021年12月初旬に神戸新聞兵庫県の地方新聞)の記事で知りました。

井澤本家 」さんは、蔵元と杜氏さんら数人の小さな酒蔵でした。

記事によると、蔵元の病気、杜氏の高齢化、それにコロナ禍による先が見通せない状況などを踏まえて廃業を決められたとか。

美味しいお酒を造る酒蔵がまたひとつ消えました。残念です。

兵庫県酒造組合連合会によると、加盟社が最も多かったのは昭和38年(1963)の251社で、現在は約70社まで減少しているとのこと。

 

銘酒 「 倭小槌 」

それでは、私が飲んだ「 倭小槌 」を紹介します。

倭小槌 」(やまとこづち)は、芳醇な香りが漂い、のどごし爽やかで後味の残らないスッキリした酒と言われています。

全国新酒鑑評会で金賞を11回も受賞しています。

廃業から半年以上が過ぎた今でも、僅かですがネット販売で見つけることができるようです。

何年か前、酒友だちにここの蔵開きに誘われたことがあるのですが、行っとけばよかったと後悔しています。それにしても残念な廃業です。