兵庫県の地方紙・神戸新聞社が、「 BanCul(バンカル)」という播磨地方の総合文化誌を発行しています。
その2022年夏号は「 播磨の怪異 」という特集です。
メインで取り上げられているのが、兵庫県の中央部に位置する 神崎郡福崎町 という町です。
人口2万人弱の小さな町ですが、いたるところに「 妖怪 」がいるんですね。
河童の河次郎(ガジロウ)
普段は「 辻川山公園 」の池の中に住んでいて、時々このように水の中から飛び出してきます。初めて見た小さな子どもはマジで泣きます!
河童の河太郎(ガタロウ)
こちらは、兄のガタロウ。
お皿が乾いて動けなくなり、池のほとりで固まっているという設定です。
河太郎と河次郎は、この福崎町出身の民俗学者・柳田國男 の著書「故郷七十年」に出てくる駒ヶ岩の河童(ガタロ)がモチーフで、2014年に登場したとのことです。
他の妖怪は、「BanCul」のグラビアページから引用して紹介します。
福崎町は「全国妖怪造形コンテスト」を開催していて、入賞作品はこのように大きな像になって展示されるんだそうです。
上の引用ページの天狗が第1回の最優秀作品なんだとか。
柳田圀男
柳田圀男 、一般的には「 遠野物語 」の著者として知られているのかな。
私は学生の頃、柳田圀男に興味を持って、その時に初めて福崎町を訪れています。
柳田國男が、著書「 故郷七十年 」の中で、「私の家は日本一小さな家だ」といった 生家 が保存されていましたので。
今回、40年ぶりぐらいの再訪でしたが、管理が行き届いて、今もしっかりと保存されていましたね。
生家の隣には「 柳田圀男・松岡家 記念館 」があります。
今でも柳田圀男関係の本は始末せずに置いています。
「もち麦」って知ってますか?
ガタロウ・ガジロウのいる「辻川山公園」の隣に、「 もちむぎのやかた 」というお食事処があります。
「 もち麦 」は大麦の一種。西日本で栽培されてきたそうで、粘性があるのが特徴で、普通の麦より「もちもち」した食感が楽しめるとされています。
ここ福崎町では、古くからもち麦を栽培し、団子として食べてきたそうです。
画像では、蕎麦のようですが、食べてみるとコシのあるうどんのようでした。
美味しい。また寄ろう。