小さなアマチュア無線局のブログ

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21MHz・FT8は夜もにぎやかなんだ! アフリカ & 中東 方面

よく拝見している、あるアマチュア無線家さんのブログで、

「 6/3(金)夜23時台(JST)に21MHzFT8で 南アフリカ と交信できた 」という記事を読みました。

へぇ~! 日が暮れてからもにぎやかなんだ。それも アフリカ か!

ということで、私も早速、6/4(土)の夜10時台からワッチを開始。

うわっ! すごい!

解読データ欄には未交信のエンティティを示す赤色のCQ局がいくつも!

南アフリカが見える!

「-17dB」か、きついなあと思いながらもコールしてみると、

なんと2回目のコールで応答があった!

息を呑んで「73」返ってこい!と念じていると、一発で「73」!

今まで何度も空振りだったのに、すんなりと交信成立。

いやいや、ここで安心してはいけない。

折角、交信が成立しても、QSLカードは Direct や LoTW オンリーとかで、カード交換に至らないケースに何度泣いてきたことか。

QRZ.COMで調べてみると、この「 ZS6ZA 」局は「 QSL: LoTW, eQSL, Bureau, Mail Direct 」とのこと。

eQSLカードも即、届いていました。

ケニヤ も長い時間、入感していたが、私の電波は届かずじまいだった。残念。

なにこれ!? 中東エリアがお祭り状態!

アゼルバイジャン は夕方も見えていて、根気強くコールしたけどダメだった。

サウジアラビア も相当コールしたけど、届かなかった。

パキスタンイランクウェートカタールアラブ首長国連邦オマーンイスラエル

一度にこれだけの中東エリアからの電波を見たのは初めて。もう、びっくり!

なかでも イラン は、見るのも聞くのも初めてだと思う。

私は「お祭り」には参加させてもらえなかったけどね。

イスラエル ねばってねばって交信成立!

一発でコールバックがあったのだけど、私の電波が「-24dB」と弱すぎて、私からの「RR73」がなかなか解読できない様子。

それでも「 4X1UF 」局は、根気強く何度も何度も応答を返してくれました。

それに「 QSL: BUREAU / K2AU / DIRECT/EQSL/ LOTW 」とのこと。

よかったぁ~。4X1UF 」局さん、ほんとうにありがとう。

 

いつもの周波数、いつものモード、いつもの時間帯で無線を楽しんでいると、こういう伝播には出くわしにくいのでしょうね。

ケニアを呼ぼうか、サウジアラビアを呼ぼうか、迷うっ!

うわっ、イランが出てきた!

アゼルバイジャン、逃したくない!

とか、ワクワクする時間でした。アマチュア無線の醍醐味です。

R4春 アマチュア無線で初めて交信できた国や地域

3/2のアフリカン・イタリー以降で、今春、初めて交信できた国や地域は4つでした。

北マケドニア共和国 Z35T

3/13 21MHzFT8 His-8dB・My-20dB

北マケドニア共和国 は、旧ユーゴスラビア連邦の構成国のひとつ。

歴史的には、山がちのバルカン半島にあって肥沃な平野に恵まれたこの辺りは各国の領土的野心の対象になってきた地域らしい。

1991年に独立を果たした、四方を他国に囲まれた内陸国で、首都は スコピエ です。

この局の住む「 シュティプ 」は、北マケドニア共和国の東部にある街のようです。

ユーゴスラビア連邦の構成国のうち、まだ交信できていないのは、モンテネグロ コソボ の2カ国。セルビア も1局としか交信できていないです。

ボスニアヘルツェゴビナとの初交信の記事はこちら ↓ )

北アイルランド(地域) MI0NWA

4/3 18MHzFT8 His-7dB・My-16dB

北アイルランド は、「イギリス」を構成する4つの王国のひとつです。

他の3つは、イングランド ウェールズ スコットランド

「イギリス」をイギリスと呼んでいるのは日本だけのようです。

英語圏では「 United Kingdom 」か「 Great Britain 」でしょう。

ちなみに「イギリス」の正式名称は「 グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 」です。

そして、北アイルランドがあるアイルランド島の南部には「アイルランド共和国」があるので、ややこしいですね。

氷山に衝突して沈没してしまった豪華客船 タイタニックレオナルド・ディカプリオさんとケイト・ウィンスレットさんの映画、観られた方も多いことと思います。

そのタイタニック号が造られたのは、この北アイルランドです。

勿論、アイリッシュウイスキー でも有名ですよね。

今、私はたまたま、ブッシュミルズ ブラックブッシュ を呑んでいます。

次は、ジェムソン スタウトエディション を呑んでみたい。

ブッシュミルズは北部海岸にある街だけど、この局の住む「 クレイガボン 」は中央部の街のようです。

エクアドル共和国 HC1MD/2

4/22 18MHzFT8 His-11dB・My-5dB

実は、エクアドル とは、ガラパゴス諸島 の移動運用局と交信できています。

ずいぶん前の2003年3月31日夕方、18MHzSSBでそれも59でつながっているのだけど、QSLカードが届きませんでした。

ガラパゴス諸島との交信の記事はこちら ↓ )

今回のこの局は、QSLマネージャー経由で紙カードも交換しているとのことなので、気長に楽しみに待とうと思います。

この局のQRZ.COMページを見てみると、住んでいる街「 サンタエレナ 」周辺の「 バルディビア文化 」について紹介されていました。

初めて知る歴史です。エクアドルの太平洋岸にあるバルディビア貝塚遺跡を中心とする文化で、アメリカ大陸で最古の土器文化(BC3000年頃)なんだそうです。

ベリーズ V31DL

5/7 18MHzFT8 His-5dB・My-12dB

ベリーズ(Belize)、失礼ながら、私はあまり馴染みのない国というか、ほとんど知らない国です。

中央アメリカ北東部、ユカタン半島 の付け根の部分に位置して、イギリス連邦に加盟する立憲君主制の国家だそうです。だから、現在のベリーズ国王はイギリス女王のエリザベス2世なんだとか。

隣国グアテマラとの国境紛争を経て、1981年に独立した比較的新しい国ですね。

下図がベリーズの国旗です。

これで、CQzone7 がwkdできました。

ただ、「QSL: LOTW, Clublog, QRZ.com, Direct」とのことなので、QSLカードをコンファームできるかどうかは微妙。

ベリーズの位置する ユカタン半島 マヤ文明 が栄えたエリアです。

東京ディズニーシーの「 インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー クリスタルスカルの魔宮 」は、このマヤ文明の発掘現場がモチーフになっているとかいないとか。

TDS の公式アナウンスでは、ロストリバーデルタ は、「1930年代の中央アメリカのジャングルでは、古代文明の遺跡が発掘され、遺跡にひそむ神秘と脅威を明らかにしようと、考古学者や一攫千金を狙う者たちなどが多く集まるようになりました。」と紹介されていているだけなんですが。

TDSで一番好きなエリア、一番好きなアトラクションです!

スナックワゴン「エクスペディション・イート」の「 カタンソーセージドッグ 」も美味しいし! 話が逸れてしまいました(笑)

 

私のアマチュア無線の楽しみ方のひとつに、交信できたアマチュア無線局の住む街や国について調べてみることがあります。

今回も調べていて、アイリッシュウイスキーマヤ文明のことをもっと知りたくなったし。それに、なぜかマヤ文明から東京ディズニーシーのことが思い浮かんできて、久し振りに行ってみたいと思ったし(笑) 無線はおもしろい。

JTDX 2.2.159 バージョンアップしました

3月にリリースされていた JTDX の最新版にアップデートしました。

Ver.2.2.159 」です。

ダウンロード先が変わっています!

https://sourceforge.net/projects/jtdx/

sourceforge.net  のトップページからリンクをたどるより、このアドレスに直に行くことをお勧めします。

ダウンロードもちょっと迷う!

①上のHP画面の「 Files 」タブをクリック

②「 jtdx-2.2.159 」次に「 Microsoft Windows 」をクリック

ここが新しい! 「 16-bit Audio 」を選択

ここで「 32-bit audio 」か「 16-bit audio 」のどちらかを選ぶのだけど、

「 32-bit_audio 」版は、「非常に低いノイズ環境、過密バンド、受信パスIM3のダイナミックレンジが90dB以上のセットアップでの試用に特化」らしいので、

「 16-bit Audio 」版を選びました。

④「 jtdx-2.2.159-win64.exe 」を選択してダウンロード

ここは、各自のWindows環境に合わせたものを選択します。

 

変更点その1「 early start of decoder 」

以前は「 late start of decoder 」という機能だったところ。

次の送信までに解読が終わらない問題の解決策として、送信が終わる前に解読を開始する機能に改良されているようです。

局数が増えたからなのかな? 今は「 on 」で使っています。

変更点その2「 Sync 」

「 Hint 」ボタンが「 Sync 」ボタンに変わっています。

ネットやGPSで時刻合わせができない場合に、直近のピリオドで解読した信号の平均DTから計算して、内部時計を調整する機能なんだとか。

通常の運用では使わない機能ですね。

変更点その3「オートシーケンス 」

自局のCQに応答してきた複数のコールを5分間覚えておいて、選択できる相手局がいなくなったタイミングで、最初のCQに応答してきていた局を遅れて呼び出す機能が追加されているらしい。まだ体験していません。

この機能が活きるほどパイルを浴びてみたいなあ。

 

JTDXは、バージョンアップの際に古いバージョンを削除するとか何もしなくてよい。

自分ですることは、スタートメニューのピン留めを入れ替えるぐらいです。

堀江謙一さんとの交信にチャレンジ

皆さんもよくご存知のヨットマン「 堀江謙一 」さんが、2022年3月26日(土)にサンフランシスコから日本に向けて航海をスタートされています。

なんと、御年83歳とのこと!

世界最高齢での単独無寄港太平洋横断

 

堀江謙一 」さんはアマチュア無線家でもあり、今回の航海でも愛艇「 サントリーマーメイドIII号 」に無線機を積まれ、アクティブにオンエアーされるとのこと。

是非、私も交信したいなあと思っています。

航海日記によると、4月2日が初交信とのことです。

4月11日アップの航海日記には、いよいよ無線交信「本番」との記事が見えます。

堀江さんのオンエアーは、土・日曜日の午前10時から。

周波数は 21.320MHzSSB

コールサインは JR3JJE/MM

先週の航海日記には「たくさんの無線局と交信できました」との記事がアップされています。

私も明日・明後日とチャレンジしてみます。

せめて堀江さんの交信が聞こえるといいなあ。

現在の堀江さん「マーメイドIII号」の位置は日付変更線の辺りですね。

世界最高齢での単独無寄港太平洋横断

西宮ヨットハーバーへの入港予定は6月上旬とのこと。

堀江謙一さんの無事なお帰りをお祈りしつつ、交信にチャレンジしよう。

私のような小さな無線局にもチャンスはあるかな?

〔 追記 4/30 〕

10:00 聞こえません! 

   堀江さんはまだ出てこられてない模様。

   ハワイの AH7C(JH1JGX)さんがリスト(12局)を取られています。

10:07 2回目のリストは日本のサポーター局JP1NWZさんが取られるとのこと。

   日本側のサポーター局は聞こえません。

10:09 AH7Cさんと堀江さんの交信が始まっている模様。

   私には堀江さんの電波は取れません!!

10:10 AH7Cのコントロールにより交信が始まった模様。

   AH7Cさんの電波しか聞こえない。

   ノイズがS4あって、ノイズに沈んでいる。

   良いビームアンテナがほしい!!

   ヨーロッパ向け固定のDPでは無理ですね。諦めます。

〔 追記 5/1 〕

今日も私には堀江さんの電波は聞こえません。

でも、堀江さんと交信する国内局はちらほらと聞こえます。

私のような小さな無線局には、堀江さんがもっと日本に近づかれないと無理なんでしょうね。

〔 追記 5/7 〕

今日もダメです。AH7Cさんの電波は、より良く入感しているのですが。

 

堀江さんのリグはIC-7300のようです。航海日記に写っていました。

ウクライナ アマチュア無線での交信

この週末、ロシアの国防相プーチン大統領に「マリウポリを制圧した」と報告する映像をニュースで見ました。

ウクライナ側は「制圧」を否定していますが、極めて深刻な状況にあることは間違いありません。

世界は、いつ、この非道で残虐な行為を止めることができるのでしょうか。

上の写真は、マリウポリ のアゾフスターリ製鉄所(4/19)とされるもの。

4/22現在のロシアによる侵攻状況を示す地図です。

マリウポリなど「 」印の街では、特に激しい戦闘が行われています。

今までに交信してきたアマチュア無線家は

毎日、ウクライナ情勢のニュースに接するたびに、アマチュア無線で交信してきた人たちはどうなってしまっているのだろうと思います。

名前と住んでいる街や、中には顔まで分かるウクライナの人々です。

全部で22局(18MHzで15局,21MHzで7局)の方と交信しています。

この内、9局の方からはQSLカードが届いています。

そのアマチュア無線家の住んでいる街をQSLカードから調べてみました。

首都 キーウ の方は3局。

他の6局の方も、ロシアの軍事侵攻が激しい南東部の街の方々でした。

本当に命の危険にさらされている地域です。

② ユズノウクラインスク  ③ ムィコラーイウ

④ ドニプロ        ⑤ ベルシャンスク

⑥ ノボウクラインカ    ⑦ ドネツク

( 首都キーウ以外の地名がウクライナ語での呼び方なのか、今現在の私には分かりません。)

ドネツクの方も「U」で始まるウクライナコールサインの方です。

( このあたりの事情は下の古い記事に書いています ↓ )

ユズノウクラインスク には、大きな原子力発電所があるそう。

ムィコラーイウ は、造船業が盛ん。

ドニプロ は、ウクライナ有数の工業都市

ベルシャンスク は、アゾフ海に面した港湾都市

ノボウクラインカ は、小さな街のようだ。

ドネツク は、ドンバス地方の経済や文化の中心地。

 

ウクライナアマチュア無線家との最終交信は、ロシアによる軍事侵攻の直前2/20でした。軍事侵攻が始まった初期は、まだ電波を受信できたこともありましたが、今は全く受信できません。ウクライナではそんな日常は無くなってしまっているのですから。

CQ(不特定多数の局に対してどなたか交信をしようと呼びかけること)を出していると、ロシアのアマチュア無線家に交信を求められることがあります。個人の趣味と国家や政治は切り離して考えたいのですが、非常に複雑です。

アマチュア無線家の皆さんは、どのように対処されているのでしょうか。