この週末、ロシアの国防相がプーチン大統領に「マリウポリを制圧した」と報告する映像をニュースで見ました。
ウクライナ側は「制圧」を否定していますが、極めて深刻な状況にあることは間違いありません。
世界は、いつ、この非道で残虐な行為を止めることができるのでしょうか。
上の写真は、マリウポリ のアゾフスターリ製鉄所(4/19)とされるもの。
4/22現在のロシアによる侵攻状況を示す地図です。
マリウポリなど「 ● 」印の街では、特に激しい戦闘が行われています。
今までに交信してきたアマチュア無線家は
毎日、ウクライナ情勢のニュースに接するたびに、アマチュア無線で交信してきた人たちはどうなってしまっているのだろうと思います。
名前と住んでいる街や、中には顔まで分かるウクライナの人々です。
全部で22局(18MHzで15局,21MHzで7局)の方と交信しています。
この内、9局の方からはQSLカードが届いています。
そのアマチュア無線家の住んでいる街をQSLカードから調べてみました。
首都 キーウ の方は3局。
他の6局の方も、ロシアの軍事侵攻が激しい南東部の街の方々でした。
本当に命の危険にさらされている地域です。
② ユズノウクラインスク ③ ムィコラーイウ
④ ドニプロ ⑤ ベルシャンスク
⑥ ノボウクラインカ ⑦ ドネツク
( 首都キーウ以外の地名がウクライナ語での呼び方なのか、今現在の私には分かりません。)
ドネツクの方も「U」で始まるウクライナのコールサインの方です。
( このあたりの事情は下の古い記事に書いています ↓ )
② ユズノウクラインスク には、大きな原子力発電所があるそう。
③ ムィコラーイウ は、造船業が盛ん。
⑥ ノボウクラインカ は、小さな街のようだ。
⑦ ドネツク は、ドンバス地方の経済や文化の中心地。
ウクライナのアマチュア無線家との最終交信は、ロシアによる軍事侵攻の直前2/20でした。軍事侵攻が始まった初期は、まだ電波を受信できたこともありましたが、今は全く受信できません。ウクライナではそんな日常は無くなってしまっているのですから。
CQ(不特定多数の局に対してどなたか交信をしようと呼びかけること)を出していると、ロシアのアマチュア無線家に交信を求められることがあります。個人の趣味と国家や政治は切り離して考えたいのですが、非常に複雑です。
アマチュア無線家の皆さんは、どのように対処されているのでしょうか。