小さなアマチュア無線局のブログ

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スイス⑤ ビールでふりかえる

人生2度目のパスポートは「 ICパスポート 」とやらになっていたので、出国手続きは「 顔認証ゲート 」で至って簡単便利になっていた。

今回利用した「 エミレーツ航空 」は、アラブ首長国連邦のドバイを本拠地とする航空会社。関西国際空港から ドバイ 経由で チューリッヒ まで20時間ほど。

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これは飛行機に乗ってすぐの機内食。メインは チキンタジン を選んだ。タジン料理って、確か北アフリカの料理だと思うけど。ビールは、飲んだことのないシンガポールの タイガービール にしとけば良かったと後悔。

国内でも数えるほどしか飛行機に乗ったことがない。で、機内食は楽しみだったけど、あとはひたすらビデオを見るか寝るかしかなかった。体力が要るなあ。

 

スイス到着後、最初の観光は世界文化遺産「 ベルン 」の街(気温38℃)。恥ずかしながら、ベルンがスイスの首都とは知らなかった。チューリッヒ とばかり思っていた。

日本では珍しい 連接バス

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アイガー北壁の真下 クライネ・シャイデック でのお昼ご飯

パスタ、ジャガイモ、ベーコン、チーズ、タマネギを使ったスイスアルプス地方の伝統料理だそうだ。

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ビールは山麓の インターラーケン のビール

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シャモニー 近くの バルム峠

フランス=スイスの国境で、のんびりと気持ちの良いハイキングだった。夏は牧草地、冬はスキー場なんだと思う。牛の群れに出くわした。

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スイスで一番雰囲気が良かったのが ツェルマット

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スイスで一番旨かったのも ツェルマットビール マッターホルン初登頂150周年を記念して作られたビールだそうだ。

スイスではソーセージやハムの種類がたくさんあってどれも美味しかったなあ。チーズは食べ方を間違えていたのか、美味しいという物には出くわさなかった。

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ツェルマットからサンモリッツへの移動途中、フルカ峠(2436m,気温13℃)を越えた ンデルマット でお昼ご飯を食べた。チューリッヒとベルンの間にある古都 ルツェルン のビールらしい。

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スイスは鉄道大国で、「氷河特急」「ベルニナ特急」「ゴールデンパス・ライン」「ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス」が、人気ベスト4。

そのうちの一つ「 氷河特急 」に乗った。「 ラントヴァッサー橋 」のある クール と サンモリッツ 間だけね。

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車内で飲んだのが、クール のビール。この CALANDA、何カ所かで飲んだのでスイスでは広く行き渡っているビールのようだ。のど越しが良く旨いビールだった。

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「 ベルニナ特急 」にも乗った。こちらのお目当ては、ブルージオ の ループ橋

この橋、昔、焼酎「いいちこ」のCMで流れていたのを覚えている人も多いと思う。

終点はイタリアの ティラーノ で、念のためパスポートを持って乗った。ちょこっとイタリア領にも入ったことになるけど、イタリア観光は全くなし。

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ハイキング前でなかったら必ず飲んでいたビール。

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スイス東部の山群。コルヴァッチ展望台 と ベルニナアルプス

スールレイ峠(2755m)まで最後のハイキング。右の白いピークが、この辺りの主峰 ピッツ・ベルニナ(4049m)だと思う。

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帰りもエミレーツ航空でドバイ経由。15時間35分のフライト。

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最後はハイネケンで締めくくる。

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コロナ緊急事態宣言下で何処に行くわけにも行かず、ひたすら家に籠もっているので、古い2年前のスイス旅行を引っ張り出してきた。私自身は楽しかった記憶が甦ってきて又楽しめた。

スイスアルプス④ マッターホルン

ツェルマットの町中からマッターホルンを眺めるが、雲の中だ。

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マッターホルン(4478m)をより近くで見るために「 ゴルナーグラート展望台 」へ行く。

ツェルマット(1604m)から ゴルナーグラート鉄道 に乗って、終点 ゴルナーグラート駅(3089m・下の写真)へ。この ゴルナーグラート鉄道 も、9㎞・標高差1500m程を30分で登るアプト式ラックレールの登山鉄道だ。

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これが マッターホルン(4478m) スイスアルプスで1番有名ではないかな。

ピークに雲がかかっているのが少し残念。

こちらから見えているのは東壁、写真で右側が北壁だ。その間がヘルンリ尾根で、この尾根を登るルートが一般的らしい。

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左の雲に覆われているのが「 モンテローザ 

モンテ・ローザ は山群の名前で、最も高いピークは デュフールシュピッツ というそうだ。その標高が4634m。モンブランに次いで第2位だ。

真ん中が「 リスカム 」(4527m)

そう、この辺りには4000m峰がかたまっている。

2つの山の間を流れるのが  グレンツ氷河 。そして、モンテローザの左側を モンテローザ氷河 が流れてきて、この下でぶつかって合流し ゴルナー氷河 になる。

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写真の左端に写っているのが「クルムホテル・ゴルナーグラート

超有名なんだそうだ。妻はここに泊まりたかったらしい。テラスに座って写真だけ撮ってきた。

 

次に、このゴルナーグラート展望台(3131m)ともお別れして、1駅下った ローテンボーデン駅 から歩き始め、リッフェルベルク駅 まで、一区間をハイキングする。マッターホルンを眺めながらのハイキングだ。

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 ここは「 リッフェルゼー湖 」湖面に映る逆さマッターホルンで有名なところだ。

リッフェルベルク駅に着いてお昼ご飯を食べていたら雨が降り出した。このハイキングコースも良かった。距離は短いけどね。

スイスアルプス③ モンブラン

シャモニーモンブランもフランス領。スイス=フランス国境は、教えて貰わなかったら分からないぐらいあっけなく通過。現在は検問がないばかりかゲートも無い。

モンブラン(Mont Blanc)は、フランスとイタリアの国境に位置するヨーロッパアルプスの最高峰。標高は4810m。フランス語で「Mont」は「山」、「Blanc」は「白」を意味し、「白い山」の意味だそうである。

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モンブランを望む展望台は、「エギーユ・デュ・ミディ」(赤矢印)

そして標高は 3842m! なんと富士山より高い!

 シャモニー(1035m)から、2つのロープウェイを乗り継いで、3777mの山頂駅まで、2700mもの高度差を20分で一気に上がってしまう。すごい、すごい!

往復61.5ユーロ。日本円で7257円。値段もすごい。

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これが「 エギーユ・デュ・ミディ展望台 

フランス語で「エギーユ」とは、写真のような針のように鋭くとがった岩峰のことを言うそうだ。シャモニーからのロープウェイは「北峰」に着く。写真では左側の茶色い建物。もう一段高い中央峰の頂上テラスが3842m!

ただ、高山病の症状が出た! 初めての経験だった。ふわふわとして何かに掴まっていないと倒れてしまいそうな感じ。妻は少し頭が痛いと言っていた。勿論、階段はゆっくりと上らないと息が切れる。

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この丸みを帯びた柔らかな山容が「 モンブラン 」4810m。

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左の矢印が「マッターホルン」4478m。

右の矢印は「グランドジョラス」4208m。

アルプス3大北壁(アイガー,グランドジョラス,マッターホルン)のひとつ。

下の写真は、EOSKissX7で目一杯寄って撮ったマッターホルン

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でもまあこんな所に展望台をよく造ったものだ。

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全面ガラス張りの「空中の一歩」という部屋。

眼下にはシャモニーの街が見える。

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最後に見納めのモンブラン

前夜が雷雨だったとは思えない快晴で、青い空に白いモンブランが本当に綺麗だった。

シャモニーで昼食を取り、午後は近郊のバルム峠(スイス=フランス国境)で軽いハイキング。その後、マッターホルン のお膝元「 ツェルマット 」へ。

スイスアルプス② スフィンクス展望台

「小さな峠」を意味するクライネ・シャイデックは、アイガー北壁の真下にあり、ヴェンゲルンアルプ鉄道からユングフラウ鉄道に乗り換える中継地点である。

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写真の赤矢印が「 スフィンクス展望台 」だ。左のメンヒと右のユングフラウの間のコルにある。標高3571m!

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このユングフラウ鉄道は、スフィンクス展望台があるユングフラウヨッホ駅まで行くだけの全長9.3kmの登山鉄道だ。

片道40分程の乗車時間のほとんどが、アイガー、メンヒの内部を貫通するトンネル内。標高3454mのユングフラウヨッホ駅まで一気に1400mを登る。で、この往復チケットが日本円で11,628円! トンネル40分がこの値段、むっちゃ高いね。

そこで威力を発揮するのがスイスハーフフェアカード。これを提示すると50%割引になる。スイスハーフフェアカード自体が13680円もするのだけど、スイス旅行中ほとんどの交通機関で使えるので、結局はお得!

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スフィンクス展望台からの ユングフラウ(上)と メンヒ(下)だ。

因みに、ドイツ語でユングフラフは「乙女」、メンヒは「修道士」の意味だそうだ。

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展望台の外には、万年雪の上を歩ける「プラトー・テラス

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展望台の南には「アレッチ氷河

アレッチ氷河はアルプス最大の氷河で、雪解け水は地中海へ注ぐそうだ。

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下山後は、フランス領シャモニーへ。モンブランを観に行く。

スイスアルプス① ベルナーオーバーラント地方

令和元年(2019)7月、憧れのスイスアルプスに行ってきた。

再雇用1年目で長期の夏休みを取るのは気が引けたが、退職と結婚30周年を記念して人生2回目の海外旅行に出かけた。

1回目は、新婚旅行で行ったニュージーランドマウントクック・トレッキング。

妻と私は山が好きで、いつかは行きたいねと夢を抱いてきた憧れのスイスアルプスだ。

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スイスアルプスの中心地「 ベルナーオーバーラント地方  」

アイガーメンヒユングフラウ の3名峰が連なるところだ。

ラウターブルンネンまでバスで入り、ヴェンゲルンアルプ鉄道に乗り換えてヴェンゲンまで行って一泊した。

テレビ番組などでは、上図で左端のグリンデルワルトの方がよく紹介されている。

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朝、ホテルからユングフラウ方面を望む。快晴。

ここヴェンゲンは標高1275mにある村で、ロープウェイで一気に2230mの メンリッヒェンへ上がって、ハイキングをスタートする。

そこから標高2061mのクライネ・シャイデックまで、お散歩感覚で歩ける初心者向けコースだ。

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メンリッヒェンへ上がると、いきなりの大パノラマ!

これがベルナーオーバーラント3山。

左から アイガー3970m,メンヒ4107m,ユングフラウ4158m

ここから手前のチュッゲン山を巻いてなだらかなハイキングコースが続く。

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天気に恵まれ、アイガーの北壁を眺めながら、高山植物に足を止めながら、のんびりと気持ちの良いハイキングを楽しむ。

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ハイキングの後半、ゴールのクライネ・シャイデックが見え始めると、今日の最終目的地「 スフィンクス展望台 」(赤矢印)も、ユングフラウとメンヒの鞍部に見えた

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いつまでもこの景色を見ていたい。ずっとここに居たいと思った。

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ここがアイガー北壁の直下に位置するクライネ・シャイデック

ラウターブルンネングリンデルワルトの二方向から上がってくるヴェンゲルンアルプ鉄道の終着駅がある。

ここでお昼ご飯を食べた後、ユングフラウ鉄道スフィンクス展望台 」まで行く。