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祇園祭の山鉾を見てきました

コンコンチキチン、コンチキチン。

7月17日(日)、京都の「 祇園祭 」に初めて行ってきました。

祇園祭 は、疫病退散を祈願する 八坂神社 の神事です。

古来、神事の中心となる7月17日の神幸祭と7月24日の還幸祭にあわせて、17日に前祭(さきまつり)の 山鉾巡行24日に後祭(あとまつり)の 山鉾巡行 をするのが習わしなんだそうです。

山鉾巡行 の道筋は、人・人・人でごった返して身動きもできないぐらいとのことなので、各山鉾が新町御池で解散してそれぞれの町へ帰っていくのを狙って 見に行きました。これ、正解でした!

前祭山鉾巡行 は、新町御池 で解散します。

各山鉾は、新町通を南下(青矢印)してきて 四条新町 の交差点(青丸印)でも、山鉾を90度回転して方向転換する「辻回し」を行います。これが狙い目!

 

月鉾(つきほこ) ご利益:厄除

四条新町の交差点に近づくと、ちょうど、新町通を南下してきた「 月鉾 」が、まもなく交差点に入ろうかというグッドタイミングでした。交差点の東南角(地図の青星印)から見ました。

鉾頭に三日月をつけるこの「 月鉾 」は、山鉾の中で最も背が高く、最も重い鉾だそうです。

屋根の上の 真木(しんぎ)の高いこと高いこと!

隣のビルと比べてもらえれば、その大きさ・高さが分かりますね!

曳き手 」頑張ります!!

屋根の上に乗っている「 屋根方 」は、真木 の動揺を軽減したり、電線等の障害物を避けたりする役目なんだそうです。

そうとう高いですよ。こわくないのかなあ。

 

鶏鉾(にわとりほこ) ご利益:厄除

続いて「 鶏鉾 」が来ました。この鉾も四条通を東に向いて帰ります。

下の写真で、櫓に乗っているのは「コンチキチン」の 祇園囃子 を奏でる「 囃子方 」です。

リズムを刻む鉦(かね)、メロディーを奏でる笛、テンポを司って全体を統制する太鼓から構成されています。

青い法被(?)を着ている方達は「 音頭取り 」の4人。

扇子と音頭で、山鉾の巡行や辻回しの指示を出す役目なんだとか。

通常の巡行は、2人で行い、掛け声は「エンヤラヤー」だそうです。

確かに交差点に入る前(上の写真)は2人ですね。

それが「 辻回し 」の際には4人になり、掛け声が「ヨイヨイ ヨイトセ ヨイトセ」になるそうです。おお、下の写真では4人だわ。

これが「 辻回し 」です。

前輪の行く方向に割竹を敷いて、滑りが良くなるように水をかけて、音頭取りの掛け声に合わせて、車方、曳き手が一体となって方向転換をします。

お見事!! これを見ることができて本当に満足!

 

帰りがけに出会った山鉾

伯牙山(はくがやま) ご利益:厄除

中国の琴の名手「伯牙」の故事にちなんだ山とのことですが、「伯牙」う~ん、知りません。

ご神体はまさかりを持ち、琴を割ろうとしている姿だそうです。

この山は、四条新町交差点を通り抜けて帰ります。

交差点で曲がるときには、下のように担ぎ上げて方向転換していましたね。

太子山(たいしやま) ご利益:知恵

聖徳太子を祀る山。聖徳太子が、四天王寺を建立する際、自ら良材を求めて山に入り、老人に大杉の霊木を教えられ、六角堂を建てたという伝説を題材にした山だそうです。

また、他の山は真木に松を使うのに、太子山だけ、この伝説にもとづいて杉を使っているそうです。

船鉾(ふねほこ) ご利益:安産

山鉾を保存する「山鉾町」は、四条烏丸周辺にあって、八坂神社の氏子の地域です。

ここは、「 船鉾 」の会所だと思ったんだけど、間違っていたらご免なさいね。

で、この「 船鉾 」は、日本書紀神功皇后の伝説に由来する鉾で、別名「出陣の船鉾」と呼ばれているそうです。鉾全体が船の形をしていて、前祭では殿(しんがり)を務める鉾なんだそうです。

まだ「 船鉾 」は帰ってきていません。保存会の皆さんが待っておられますね。

 

ニュースで紹介されていた宵山山鉾巡行の本番ルートの人だかりに比べると、まだ人出は少ないのではないかなと思いました。交差点にも近づけましたし。

尚、四条新町の交差点は、交通規制で通り抜けることはできませんでした。