6/12(日)京都 嵯峨野 で苔庭と青もみじを堪能してきました。
入梅前の晴天、さわやかな風、静かな京都
写真を撮りまくりましたので、2回に分けて紹介します。
1回目は「 祇王寺 」です。
JR山陰本線(嵯峨野線)の 嵯峨嵐山駅(No.①)で降りて、祇王寺 まで徒歩25分ほど。
途中、清涼寺(No.②)に寄りました。
1980(S55)年に行われた大坂城三の丸跡の学術調査で、発掘現場から 豊臣秀頼(秀吉の子)のものと思われる頭蓋骨が出土したそうです。全く知りませんでした。
そして、秀頼が再興に尽力し関わりの深いここ清凉寺に首塚が造られたんだそうです。首塚の隣には、大坂の陣諸霊供養塔も並べて造られていました。
清涼寺を跡にして 祇王寺 に向かう道です。
観光客はほんとにまばら。のんびりとして気持ちのよい道行きでした。
観光客の多くは、渡月橋から天龍寺、せいぜい竹林の小径あたりまでですね。
平家物語に登場する “ 悲恋の尼寺 ” 祇王寺
祇王寺(No.③)という寺号は、平清盛 の寵愛を受け、のちに捨てられて出家した白拍子の 祇王 に由来します。
「平家物語」によると、若い 仏御前 にその座を奪われ、清盛の屋敷を追われた 祇王が、妹の 祇女 と母親の 刀自 と共に尼となったのがこの地。
後に、「いつか我が身も同じ運命」と悟った 仏御前 が、旧怨を捨てた祇王母子に加わり、四人で念仏三昧の余生を送ったということです。
祇王寺 期待どおりの素晴らしい苔庭
これが祇王寺 の正面です。きれいな新緑。期待が膨らみます。
左に受付所へ続く小道がありました。
写真が下手くそで。実際はもっとすごいんです、この青もみじ。
300円の拝観料を払って、足を踏み入れると・・・
苔庭は決して広くはないのだけど、ここまで来て良かったと本当に思う、緑のきれいなこと、きれいなこと。
祇王寺 には、小さなかやぶき屋根の草庵があります。
中は仏間と控えの間のふた間で、仏間には、本尊大日如来、平清盛、祇王、祇女、刀自、仏御前の木造が安置されていました。
写真を撮ってしまってから、「草庵内の仏像の撮影はご遠慮ください」の注意書きを見つけて、失礼なことをしてしまいました。
最後に。左の 宝篋印塔 が、祇王・祇女・刀自のお墓だそうです。
右の 五輪塔 は、平清盛の供養塔とのこと。いずれも鎌倉時代。
祇王寺 は小さな草庵でしたが、気持ちのよい風に吹かれながら苔庭と青もみじを堪能しました。観光客は20人もいなかったと思います。
これだけの青もみじ。秋の紅葉時分にも来たくなりますね。
下のようになるそうです。(パンフレットから引用)
祇王寺の境内からすぐ隣の 滝口寺 に道がつながっているようでした。
このあと、二尊院 と 常寂光寺 へ向かいます。