11月6日(土)、2年ぶりに京都に行ってきた。
メジャーな観光地ではないからか、まだ紅葉前だからなのか、意外と静かな京都を楽しむことが出来た。午前と午後に分けて記事を書く。
大雑把に言うと、鴨川の東、東山エリア になる。
JR京都駅で地下鉄に乗り換えて、東山駅〔①〕で降りる。
まずは、平安神宮 の側を通って「 くろ谷さん 」と呼ばれている 金戒光明寺 へ。
上は、平安神宮の 大鳥居 。
平安神宮 は、平安遷都1100年を記念して、明治の時代に 桓武天皇 をご祭神として創建された新しいお宮だ。その後、平安京最後の 孝明天皇 もご祭神に加えられている。
金戒光明寺 〔②〕
浄土宗 の開祖、法然上人 が比叡山の黒谷を下り、最初に草庵を結ばれた地がココとのこと。
また、幕末には、京都守護職 であった會津藩主 松平容保 が本陣を置いた地としても有名だ。だから、新撰組ファンの人もよく訪れるらしい。
後から知ったのだけど、このお寺の墓所には、
平家物語の 一ノ谷の戦い で有名な 平敦盛 と 熊谷直実 の供養塔があるとのこと。
徳川秀忠の正室 お江 の供養塔や徳川家光の乳母 春日局 の墓もあるらしい。
見過ごしてしまった。
そうそう、ココは 夕暮れでも有名 なんです。
真如堂 〔③〕
ここは秋の紅葉が抜群に良い。京都で一番の紅葉の名所は永観堂だと思っているけど、紅葉真っ盛りの時に来てみたいと思った。
色づきはじめでこれだからね。通好みの紅葉スポットらしい。
でも人が増えるだろうなあ。
安楽寺 〔④〕
「 鹿ヶ谷の陰謀 」って聞かれたことがあるだろうか。
平安末期、後白河院 が近臣と鹿ヶ谷の山荘で平氏追討の謀議をしていたことが発覚。関係者が 平清盛 に処罰されたという事件。本当かどうか分からないが、その鹿ヶ谷のエリアへ回る。
安楽寺 は、法然上人の弟子である 住蓮 と 安楽 が、念仏道場として結んだ草庵に始まるそうだ。浄土宗 のお寺。
この青いもみじが紅葉したら綺麗だろうなあ。
見学していると、お寺の方が声を掛けてくださって「 松虫姫・鈴虫姫 」の話を聞かせてくださった。
後鳥羽上皇 が熊野に臨幸している間に、院の女房である松虫姫・鈴虫姫が安楽・住蓮を慕って出家してしまった。二人を寵愛していた上皇は激しく怒り、法然上人は讃岐国へ流罪、安楽・住蓮は死罪とされたという事件。
以前、聞いたことが有るような無いような・・・
法然院 〔⑤〕
江戸時代初期に法然上人ゆかりの地に念佛道場が建立されたのがこの 法然院 の始まりらしい。
この茅葺きの山門が良い。京都観光のネットや雑誌で目にされたことはないだろうか。
運よく「秋季伽藍内特別公開」(毎年11月1~7日)が行われていた。
方丈内の 狩野光信 筆の襖絵(重文・桃山時代)の前を通り過ぎると、茶室があった。
茶室内から 方丈庭園 を撮ったのが下の1枚。
方丈を出たところで、庭掃除をされていたお寺の方としばらく話し込む。やはり、外国からの観光客が戻ってきていないし、国内の観光客もまだまだ少ないので、静かだそうだ。だから、こうやってのんびりとやり取りを楽しむことも出来るのだろうな。
静かな京都お寺巡りが一段落すると、ちょうどお昼時。
ネットで 焼きそば専門店 を見つけていたので、焼きそばでビールを飲もうと京大近くの地図上⑥番まで歩くことにした。途中、哲学の道 を越える。歩いている人はまばらでしたね。
もう頭の中は冷たいビールをくいーっでいっぱい。
ビールの力はすごい。直線距離でも2㎞以上あるのに、歩く歩く。
焼きそばでビール、ビールで焼きそば! ええっ! 休業!
力が抜けてもう歩けないので、隣のラーメン店「 煮干蕎麦 藍 」に入った。
嬉しいことに、煮干蕎麦、あっさりしていて美味しかった! でも、ビールがなかったんだなあ、残念。