10/23、奈良からの帰りに「 大阪府立近つ飛鳥博物館 」に寄った。
群集墳「 一須賀古墳群 」を保存する史跡公園「 近つ飛鳥風土記の丘 」にある古墳時代に特化した博物館だ。
私は、学生時代に古墳の発掘などを手伝っていたので、今でも考古学には興味がある。ずっと前から一度行ってみたいと思っていた博物館だ。
近つ飛鳥博物館のあるエリアについて
地図の赤囲みが「 近つ飛鳥博物館 」(大阪府南河内郡河南町)
臨海部の堺市から博物館の辺りにかけては、古代の歴史遺産の宝庫だ。
①と②は、2019年に 世界文化遺産 に登録された「 百舌鳥・古市古墳群 」
②が、誉田(こんだ)古墳(応神天皇陵)がある羽曳野市・藤井寺市の 古市エリア
博物館近くの③は「 磯長谷(しながだに)古墳群 」
敏達・用明・推古・孝徳天皇と聖徳太子の各陵墓指定地が集まっていて、俗に「 王陵の谷 」と呼ばれているところだ。
⑤は、竹内峠 この峠を越えて難波の津と大和の飛鳥を結ぶ道が、古代の官道「 竹内街道 」。竹内街道は、百舌鳥・古市両古墳群を通っており、古代の幹線道路だ。
あの卑弥呼の銅鏡かと言われる景初三年銘の銅鏡が出土した古墳だ。
「近つ飛鳥」という地名について
現在、「あすか」と聞くと、石舞台古墳のある奈良県の明日香村を思い浮かべる。
が、「近つ飛鳥」という地名は、「古事記」にも出てくる古い地名だそうだ。
難波の宮からみて、大阪府羽曳野市飛鳥を「近つ飛鳥」、奈良県高市郡明日香村飛鳥を「遠つ飛鳥」と呼んでいたそうだ。
近つ飛鳥博物館に入ってみよう
仁徳天皇陵の模型。
この博物館、4カ所を除いてめずらしく写真撮影がOK。
近つ飛鳥風土記の丘を歩いてみよう
博物館周辺は、6世紀中頃~7世紀前半の群集墳「 一須賀古墳群 」を保存する史跡公園になっている。
29haの園内に102基の古墳が保存されていて、その内40基が見学できるように整備されているそうだ。第1・第2展望台まで登ってきた。
第1展望台からは、河内平野を一望できる。この写真ではちょっと分かりにくいが、木々の茂った小高い丘のようなものは「 古市古墳群 」だ。そして、遠くの山並みは淡路島だと思う。
楽しかった秋の一日もおしまい。
ここ近つ飛鳥、もっともっと歩いてみたいと思った。
時間的に無理だったので今回はあきらめた。また、来よう。