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奈良 興福寺「五重塔 特別公開」に行ってきた

10/23、今年初めての県外へのお出掛けで、奈良へ行ってきた。

神戸・大阪の街を抜けて奈良まで2時間のドライブ。

奈良 興福寺 五重塔

今、「 令和大修理前の御開帳 」が行われている。これがお目当て。

国宝・五重塔 は、明治33年以来、およそ120年ぶりの大規模修理が行われるそうだ。工事が始まると、塔は覆われてしまい、当面の間は外観も観ることが出来なくなるんだとか。修理期間は10年を予定。

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興福寺五重塔 は、天平2年(730)興福寺の創建者である藤原不比等の娘 光明皇后 の発願で建立された。その後5回の焼失・再建を経て、現在の塔は、応永33(1426)年頃に再建されたもの。

今回、公開されている初層には、薬師三尊像・釈迦三尊像阿弥陀三尊像・弥勒三尊像(室町時代作)が、それぞれ須弥壇四方に安置されている。

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私のカメラは EOS Kiss X7 だけど、今秋のお出掛け用にレンズ「 EFS 24mm f2.8 STM 」を買った。厚さ22.8mmの薄型レンズなので、かさ張らず、気に入ったなあ。

写真は全くの初心者だけど、上の五重塔逆光補正も効いて満足の1枚。

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五重塔 東金堂。両方とも国宝だ。

興福寺にはもともと金堂が3つあったそうだが、現在、西金堂 はない。

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こちらは 中金堂。平成30(2018)年に再建された新しいお堂だ。

 ( 前回の中金堂の記事はこちら ↓ )

国宝館で阿修羅像を観る

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国宝館 は名前の如く国宝だらけなんだけど、5mを越える大きな「 木造千手観音菩薩立像 」が真ん中に安置されている。
天燈鬼・龍燈鬼立像 」も好きだが、「 乾漆八部衆立像 」がいい。

八部衆 」とは、インドで古くから信じられてきた異教の八つの神を集めて、仏法を守護する役目を与えられたものなんだとか。

興福寺の「 八部衆」は、今はない西金堂の本尊、釈迦如来像の周囲に安置されていたものと伝わっているそうだ。

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八部衆のひとつが「 阿修羅

阿修羅 は、インドでは熱さを招き大地を干上がらせる太陽神として、常に帝釈天と戦う悪の戦闘神だけど、仏教に取り入れられてからは、釈迦を守護する神と説かれるようになったそうである。

興福寺の国宝館がすごいのは、これら国宝が陳列ケースに収められておらず、同じ空気の中で観ることが出来るところだ。目の前2mほどのところにこの 阿修羅像 を観ることが出来る。

奈良では、この興福寺国宝館と 東大寺三月堂(法華堂)が好き。

三月堂も国宝だらけなんだけど、日光・月光菩薩東大寺ミュージアムに移されてしまった。

興福寺のお土産

国宝館の出口にあるショップに

興福寺×八海酒造「樹閒(KONOMA)雪室瓶貯蔵純米酒」販売】

とあった。興福寺と新潟魚沼の 八海醸造 のコラボレーションで産まれた完全オリジナルの日本酒。2000本限定。と言われると、買わないといけない!

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私が買った瓶は901番だった。純米酒4合瓶 1700円。

でも、奈良にも酒蔵があるのに、なぜ新潟の八海山なんだろう?

ならまち 元興寺世界文化遺産

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元興寺 は、蘇我馬子 が飛鳥に建立した日本最古の本格的仏教寺院である 飛鳥寺 が起源であるとのこと。それが、平城京遷都に伴って平城京内に移転して 官大寺 となり、南都七大寺 のひとつとして栄えた。

現在の ならまち 一帯が寺域であるほどであったが、中世以降しだいに衰退して、今は大伽藍の僧房の一部が残っているだけだ。

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門を入って直ぐの 極楽堂(国宝)

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極楽堂の裏手の建物は 禅室(国宝)

極楽堂と禅室の屋根に色の違った瓦が見える。

この色の違う瓦は、元興寺の起源である飛鳥寺創建当初の瓦なんだとか。およそ1400年前の飛鳥時代の瓦が今でも極楽堂や禅室の屋根に使われているということだ。すごいなあ。

 

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ならまちを散策した後、奈良ホテルを過ぎた荒池のほとりから五重塔を観る。