滋賀県の酒で、写真が残っているものをまとめて紹介します。
太田酒造 草津市
純米吟醸「 穂田瑠(ほたる)」
この酒蔵は、江戸城を築城した 太田道灌 を祖とするとのこと。
子孫が結城秀康に仕えて越前松平家の家老となり、江戸時代初期に東海道草津宿の関守の命を受け移り住んだ。そして後世、酒造りを始めたとのこと。
この太田酒造は、神戸 灘 に「 千代田蔵 」を持つ。
私の地域では、どちらかというと千代田蔵の方が手に入りやすい。
北島酒造 湖南市
湖南市は、平成16年に甲賀郡の一部が合併して誕生した新しい市だ。
北島酒造さんは、江戸時代末期の文化年間の創業。
この「 御代栄 」(みよさかえ)が昔からのブランドだ。
対して、新しいブランドが「 北島 」
純米吟醸「 北島 」
蔵元のHPから引用すると
蔵名を冠した挑戦のブランド、究極の食中酒「北島」。
北島は「呑めば食べたくなる、食べたら呑みたくなる」、そんな食中酒を目指してつくった日本酒です。
酒づくりの原点「きもと造り」に力を入れ、きもとならではのきめ細かく迫力ある味わいの酒を醸しています。
すべてが純米酒で、酒米の違い、設計の違いによる味わいの差をより明確にお楽しみいただけます。
タイプは大きくわけて、燗して旨い「きもと熟成」と冷やして旨い「生原酒」にわかれます。
平井商店 大津市
平井商店さんは、江戸時代初期の万治年間創業の古い酒蔵のようだ。
ブランド名は「 浅茅生 」(あさぢを)。
喜多酒造 東近江市
この喜多酒造さんも、江戸時代初期の文政年間の創業という古い酒蔵だ。
昨秋、コロナが収まっていた時に滋賀県に一泊旅行をした。その際に、上の「 浅茅生 」と共に買った。両方、飲みやすい美味しい酒だったなあ。
山路酒造 長浜市
ブランド名になっている「 北国街道 」は、京の都と北陸を結ぶ昔からの往来だ。
蔵元のHPを見てみると
室町から戦国の世へ... 天文元年(1532年)、近江國にて創業
織田信長生誕の2年前 日本国内では4〜5番目に古い酒蔵です
びっくりした。そんなに古い酒蔵だとは。
では、一番古い酒蔵は? と思って調べてみた。
- 1位:須藤本家(茨城県笠間市) 1141年永治元年創業
- 2位:飛良泉本舗(秋田県にかほ市) 1487年長享元年創業
- 3位:剣菱酒造(神戸市東灘区) 1505年永正2年創業
- 4位:山路酒造(滋賀県木ノ本町) 1532年天文元年創業
- 5位:吉乃川酒造(新潟県長岡市) 1548年天文17年創業
1位と2位は、全く知らない酒蔵だ。
剣菱 は、学生時代によく飲んだ。
吉乃川 は、私の地域でも流通していて、よく飲んでいる。
滋賀県近江も旨い酒が多いと思う。好きな酒だ。
平井商店さん、喜多酒造さん、山路酒造さん、女性が活躍されている酒蔵だ。