この蔵の歴史は古く、寛文6(1666)年、江戸時代初期の創業とのこと。
ヤヱガキ酒造の名の由来は、
「 八雲たつ 出雲やゑがき つま隠みに やゑがきつくる そのやゑがきを 」なんだそうだ。
この歌は、古事記で須佐之男命の歌とされており、今では結婚を祝う歌として有名だ。
蔵は、姫路市街ではなくずっと北部で、国道29号線が林田川を横切る当たりにある。
大きな酒蔵なので、工場のような感じでなんか入りづらく、直接買い求めに行ったことはない。事務所で販売もしてくれるらしいし、また、JR姫路駅のショッピングモール「ピオレ」の「おみやげ館」にも直売所があるらしい。
尚、前の杜氏「 田中博和 」さんは「現代の名工」にも選ばれた方だ。
燗酒定番酒
「 八重垣 純米 」1升瓶で2200円前後。
濃醇すぎるでもなく飲み飽きないという感じかなあ。日々の晩酌に安心できる定番酒。
酒米にこだわった酒
やはり、西日本ではこの2つが多いかな。
無濾過生原酒しぼりたて
ラベルに「無濾過」とか「原酒」とか「しぼりたて」の文字を見ると、ついつい手に取ってしまう。勿論、冷やして、旨味をじっくりと楽しむ酒だ。
左の「無濾過生原酒しぼりたて」は11月末頃、右の「純米・無濾過生原酒しぼりたて」は12月中頃に出てくる新酒。
季節限定の酒
日本酒は季節によって楽しみ方があるのがいい。
「ひやおろし」は、春に搾った酒を秋まで貯蔵してから出荷する酒のことで、「秋あがり」と呼ばれることもある。優しく熟成された味わいが特徴とされていて、秋口になると待ち遠しい酒だ。9月中頃に出てくる。
右は「 新酒限定 にごり酒 」
11月末頃から出てくるにごり酒で、濃醇で、「冷や」がいいかな。
ここの蔵の仕込み水は軟水だそうだ。
私はどうも軟水仕込みの酒が旨いと感じるようだ。