小さなアマチュア無線局のブログ

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メディアによく出ておられる歴史研究者

何十年前の大学卒論は中世惣村について書いた。

滋賀県東近江市今堀町(当時は八日市市だった)の「今堀日吉神社文書」を資料に使った。

昔は、日本中世史は暗くて、何かごちゃごちゃとしてよく分からないというイメージが少なからずあった。が、惣掟や土地帳簿類を調べていると、自分たちの自治組織を守ろうとするエネルギーを感じられて、ますます興味が湧いたのを覚えている。

呉座勇一さん

現在では、この日本中世史のイメージもずいぶんと変わってきたと思う。

呉座さんの「 応仁の乱 」(中公新書)がよく売れて、メディアでも取り上げられたことからも分かる。

新書にしてはずいぶんと分厚い本だけど、興味深く読み進めることが出来た。

でも、ただの歴史好きには、応仁の乱はややこしくて、単純に誰が勝ったのかさえもよく分からないなあ。

コロナ禍が収まったら、応仁の乱に関係する史跡めぐりを是非してみたいと思っている。

西陣の碑,山名宗全邸宅跡,百々橋の合戦跡,花の御所跡 など。

 

呉座さんの本では「 陰謀の日本中世史 」(角川新書)も読んだ。

多くの人は歴史の謎解きにおける陰謀説が大好きである。

今日(2021.2.7)最終回を迎えるNHK大河ドラマ麒麟がくる」は、その最たるものだ。私も「本能寺の変の黒幕は?」なんか興味があって、ついつい見てしまう、読んでしまう。「麒麟がくる」も録画予約しているし、放送が待ち遠しい。

楽しむ分にはいいが、それが歴史の真実だと勘違いされる方が生まれてしまうのは憂慮すべき事態だと、呉座さんは言われている。そうだと思う。

今,、読んでいるのは「 日本中世への招待 」(朝日新書)。

磯田通史さん

もう一人、好きな研究者がいる。磯田さんだ。

磯田さんの本では「武士の家計簿」が有名だが、読んでいない。映画は見たけど。

「 日本史の内幕 」(中公新書)は読んだ。

最初は、NHK「英雄たちの選択」の司会者として知ったのかな。

歴史好きの少年が、そのまま歴史研究者となって、未だに興味関心を持って追求されている。とっても羨ましい方だと思って、話を聞いている。

最近は「所JAPAN」にも出ておられるなあ。

 

お二方とも国際日本文化研究センターに所属されていると思う。

所長さんは井上章一さん。

この方もテレビでよくお見かけする。

「 京都ぎらい 」(朝日新書)は読んだ。面白い。